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2016/08/12

ぐれみけさんのねこフォト神講座 「事実は写真よりも奇なり」その1

これまで数々の迷作… いや、名作をうみだし、猫写真界に甚大な被害… いや、莫大な影響をあたえつづけてきた、ハイパーキャットフォトグラファークリエイターアーティストぐれみけ。
どうしたらそんな写真を撮れるのか。なにかむりやりしているのではないか。ヤラセではないのか。世界中からむけられる、そんな疑惑をブッとばせ!
これまで明かされることのなかった、ぐれみけさんの知られざる撮影の舞台裏とスキャンダラスな写真術の真相に肉薄する!

[講師]ハイパーキャットフォトグラファークリエイターアーティスト ぐれみけさん


ぐれみけさんのねこフォト神講座

まずはこの一枚をごらんくだされ。不自然なほど本棚にぴったり収納された猫たち。不気味なまでのカメラ目線。「猫をむりやり入れたのでは!?」「合成なのではっ!?」そんな数々の疑いをかけられた、この一枚。
が、しかし!むりやりしたのではないし、もちろん合成でもない。(京極先生のステマでもありません…!)

ナイチンゲールは言った。”看護は観察にはじまり観察におわる” ─── 写真もまた然り。
この一枚は、そんな猫写真界のナイチンゲール、ぐれみけさんのつねひごろの観察がうみだした傑作なのだ。

猫はくらしのなかのささいな変化に鋭敏である。
いっけんぐうたらしているだけの、ナマケモノの亜種のようにみえるが、彼らはつねにみのまわりにアンテナをはりめぐらせているのだ。
縄張り意識も強く、変わったところがないか、まいにちなんども家のなかをパトロールするという生真面目な習性もある。
この写真は、そんな猫のユニークな習性のひとつ、「ふだん入れないところに入りたくなっちゃう現象」を利用したものだ。

ある日、本棚を整理していたときのこと。ぎゅうぎゅうの本を取りだしていったん床に積んでいたら、その空いたところに猫がすっぽり入っていた。
一匹がそうすると、もう一匹もつられておなじようにするであろうことは、つねひごろの観察で委細承知。猫はけっこう野次馬なのだ。(いや、野次猫か…)

そこで、猫に入ってほしいところをこっそり空けておく。あらかさまにそうするのではなく、ぎりぎり入れるかにゃ?ぐらいにしておくと、より彼らの食指が動きやすい。
構図をきめたらカメラを三脚に固定し、レリーズを手元に置いて、あとは時がくるのをまつだけ。あくまで「猫の意思」を尊重し、誘導するのがミソ。むりやりすると、嫌がったり警戒したりして、自然な写真が撮れなくなってしまうので注意。カメラに夢中になって、猫に無理を強いらぬよう銘肝したい。
かくして、私はこの一枚を撮るために、じつに三日を費やしたのである。

ぐれみけ ねこフォト講座

ぐれみけ ねこフォト講座

事実は写真よりも奇なり。やらせのような写真よりも、もっとやらせのような出来事が、みのまわりでは起こっているものだ。そんな瞬間をみのがさないよう、観察力をみがきたいものである。
猫の行動を予測できるようになれば、しめたもの。すてきな写真を撮りたいからこそ、カメラを手放し、猫をよく見て、たくさん触れあって、彼らの習性や行動への造詣をふかめたい。

(つづく)

ぐれみけ ねこフォト講座

[講師]ハイパーキャットフォトグラファークリエイターアーティスト ぐれみけ

飼い猫とのとくになにも起こらない愛と感動と怠惰の日々をブログ等で発信中。宮城県「鳴子」うまれの猫のこけし「NEKOKESH」のプロデュースも。引っ越し好き。
guremike

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