総評

『Photoback Award 2013』のテーマは「わたしの“とっておき”」。応募作品は592点でした。
新たに中綴じ製本の『JOURNAL』と、厚紙本の『FOLIO』が追加され、全8アイテムでの募集となりました。
今までのアイテムに比べ、サイズや重さなどが画面上では想像しにくいこともあり、実際に製本された作品による審査では、意外な驚きもあったようです。
今回は、大きなサイズのアイテムが増えたこともあり、Photoback の原点でもある、写真をメインに構成された作品が多かったように感じます。
また過去のアルバムを再編集した作品など、表現のバリエーションに富む、すばらしい作品ばかりでした。

まもなくサービス開始から10年を迎えることになりますが、毎回お客様の写真と編集の上手さに驚かされるとともに、その作品から刺激を受け、私たちのサービスも成長できているのだと思います。

これからも写真を本にすることで、感動を表現する場を広げ、「とっておき！」になるようなサービスを目指していきたいと思います。

今回もたくさんのご応募ありがとうございました。

Photoback プロデューサー 根岸直樹

審査会の様子

凜とした空気に包まれた新年早々のある日、『Photoback Award 2013』審査会は、昨年春“本の街”東京・神保町に移転してリニューアルした「Photoback LiBRARY」にて開催されました。

審査員は、今回で四年連続となる、写真家の浅田政志さん、文筆家の甲斐みのりさん、エッセイストの柳沢小実さん、編集者の山村光春さん、おなじみの四名です。ノミネートは40作品。今回600作品ちかくの応募があったため、例年より多めのノミネートとなりました。

テーマは「わたしの“とっておき”」。人それぞれ“とっておき”のモノやコトがちがうため、作品のバリエーションも多岐にわたります。さらに今回から、パンフレット風の『JOURNAL』やメモリアル風の『FOLIO』が新たに加わったため、並べた感じもなんだか賑やかに。

お集まりになった審査員のみなさんは、いつものようにテーブルを囲み、さっそく気になる作品のチェックをはじめます。ところが今回は例年とはかなり様子がちがいます。審査員のみなさんのオススメがある作品に集中しました。ほどなく満場一致をもって、最優秀賞が決定されました。

今回最優秀賞に選ばれた作品は、お母さんのアルバムに綴じられた自分たちの写真を本というカタチで“リ・アルバム”した一冊、michi さんの「母のまなざし」でした。懐かしい写真に添えられた michi さんの感謝の気持ちに溢れる言葉の数々、昔のアルバムを本というカタチで今に再現したアイデアの素晴らしさが高く評価されました。

続いては審査員賞の審査です。こちらはバリエーション豊かな作品を前にして、審査員のみなさんも徐々にヒートアップしていきます。応募コメントを確認してみたり、過去の作品に遡ってみたり、幅広く審査がなされました。

そして、審査員賞は、浅田さんが ayumi さんの「⑧」、甲斐さんが yoneQ さんの「kagoshima＆toi cape」、柳沢さんが kaochan さんの「Kushiro Zoo」、山村さんが gin. さんの「アンコール」に決定されました。

その後、ご協賛いただきました 9 社様による特別賞の審査がなされ、EritO さんの「私のおばあちゃん」がカメラピープル賞、never0106 さんの「Hello, Mogu.」がカメラ日和賞、といさんの「お空にパンダ」が写ガール賞、ヤマザキさんの「へんがお！」がプチ賞、Kahoring さんの「橋が架かる」が EINSTEIN STUDIO 賞、jasmine さんの「あの日のそら」が Lomography 賞、aizawashinya さんの「僕らのミライへ」が mammoth school 賞、KOTETSU さんの「SONGKRAN」が PHaT PHOTO 賞、阿丸まりさんの「どんどやき」が Re:S 賞に、それぞれ決定されました。

michi さん、最優秀賞の受賞おめでとうございます。
また、ayumi さん、yoneQ さん、kaochan さん、gin. さん、審査員賞の受賞おめでとうございます。
さらに、EritO さん、never0106 さん、といさん、ヤマザキさん、Kahoring さん、jasmine さん、aizawashinya さん、KOTETSU さん、阿丸まりさん、特別賞の受賞おめでとうございます。

そして何より今回ご応募いただいた600点ちかくもの作品の作者のみなさん、本当にステキな作品を『Photoback Award 2013』にご応募いただきまして大変ありがとうございました。

Photoback スタッフ一同あらためて心よりお礼を申し上げます。

Photoback ディレクター 菅野透