おしゃれフォトブック・フォト(写真)アルバム作成 > インタビュー一覧 > ご愛用者さまインタビュー【馬田草織さん】
「父自身の想い出を、形にして贈りたい」――そう思い立ち、お父様への喜寿のプレゼントとして写真集をつくった馬田草織さん。
77年間分の、お父様の歩んできた軌跡を『smile』という1冊に収めた想いをお聞きしました。
77年のストーリーを、笑顔とともに―馬田草織さん―

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2016年1月は、お父様・榮さんの77回目の誕生日。「記念の歳だから、既製品ではなく、自分が手間暇かけた特別なものを贈りたい」と娘の草織さんが選んだのが、ハードカバー付きの写真集FOLIO。
「洋書のようなオシャレなつくりと、贈り物にふさわしい紙の質の良さが気に入って選びました」と草織さん。ただ、77年分の人生を収めた中から載せる写真をチョイスするのは一苦労だったよう。しかも写真集のことは完成するまでは秘密。
お父様にバレないよう時間をつくっては近所のご実家にこっそり立ち寄り、10冊以上あるアルバムをくまなくチェック。
しかもつくり始めたのは2016年12月末。喜寿のお祝いの日から逆算すると、製作期間はたった1週間しかない状態だったそう。
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「一眼カメラを持ち込んで、とにかく片っ端からアルバムを広げては印象的なシーンを撮影。
家に帰ってきてピックアップして、レイアウトに収めてキャプションをつける…これを毎日繰り返しました。でもこれが思いのほか楽しくて、つくり始めると次第に夢中になっていました」アルバムの中には、お父様の子供時代や、お母様と出会った頃の写真など想い出がたくさん。
中でも草織さんが懐かしく感じたのは、幼い草織さん姉弟と笑顔で遊ぶお父様の姿を写した1枚。
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「今は孫には甘いおじいちゃんなんですが、私と弟はとても厳しく育てられました。すぐに雷が落ちるから、駄々をこねるなんてこと怖くてできない。ザ・昭和のお父さん(笑)。
でも私たちが小さい頃は、遊ぶ時間を作ってくれていましたね。
後に父は『小学生くらいまではまだ親といたい時期だから、なるべく一緒に遊ぼうと思っていた』と言っていました。あの時代の企業戦士は多忙で、時間を作るのが相当大変だと思います。休みの日なんて、本当は一日中寝ていたかったんだろうな。それでも私たちのために時間を作ってくれていたんだなと…改めて感謝の気持ちがわいてきました」
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こうした想いを味わいながら、ステキな写真集が完成。家族なじみのお店で行われた喜寿のお祝いの会の半ばに、サプライズ贈呈!
「表紙は、父の人生のハイライトのひとつに違いない新婚旅行の写真を選びました。驚きながらも本当にうれしそうに受け取ってくれて、ページをめくりながら自分の子供のころの写真を見て『こんな写真があったんだ!』と笑顔で読んでくれて。最後のページの余白いっぱいに家族全員で直筆メッセージを入れていたんですが、それを見た瞬間に父は言葉に詰まり、目を潤ませていたんです。私達家族にとっても、嬉しいサプライズになりました。」
「相当うれしかったらしくて、会社に持って行って周囲に見せていたらしいわ。」とお母様。「え、そんなことがあったの? 知らなかった(笑)」と、草織さんもうれしそう。
「この写真集は、父の人生のショートムービーのような感じにしたかったんです。バックミュージックはチャップリンの映画『モダン・タイムス』で使われていた「Smile」。アルバムをつくりながら、笑顔が多いことに気がついて、タイトルを「Smile」にしようと思ったら、ふと曲を思い出しました。このアルバムをめくりながら曲をイメージしてほしいなと思って、一番最後のページに英詞と私が訳した日本語詞を載せました。実はこの映画、一度、父と一緒に見たことがあるんです。お父さん、覚えてくれているかなあ…」
お母様と寄り添う照れた笑顔、子供たちと遊ぶやわらかい笑顔、仕事仲間とガハハと笑う顔、孫娘を抱いたやさしいほほえみ――お父様とご家族のいろんな笑顔が詰まっている『Smile』。
「自分の想像以上にいい仕上がりになったので。またつくりたいですね。次は、娘の成長を収めたフォトブックをつくってみるのもいいかも。撮り溜めたものがたくさんありますから」
また馬田家に、Smileあふれる1冊が増えそうです。

インタビューさせていただいたお客様【馬田草織さん】
フリーランス編集者・ライター。1児のママ。出版社に勤務後独立され、食を軸に女性誌や書籍、WEBなどで幅広く活動中。
ポルトガルの食文化に魅かれ、ポルトガルの家庭料理とワインを楽しむ料理会「ポルトガル食堂」を都内で定期的に開催されており、書籍も出版されている。